鬼嫁ブログ、終結。
このブログって、いつから始めたんだっけ。
そう思って見てみたら、2008年からだった。
息子が1歳、娘が3歳の時だ。
結婚して2年目に娘が生まれ、
朝も昼も夜もずっと娘と一緒に過ごし、毎日が楽しかった。
だけどそんな楽しい日々はわずか10ヶ月で終わった。
長年経理をしてくれていた事務員さんが、
突然退職された。
ご高齢だった杜氏さんも、
体調不良により、もう来れないと言われた。
それを機に、同じくご高齢だった蔵人さんたちも、
来られなくなった。
のび夫はひとりでも酒を造ると言い出して、
東京へ旅立った。
10ヶ月の娘とふたりで見送った、
あの日のことは絶対に忘れない。
新幹線が見えなくなっても、いつまでも帰れなかった。
大人の事情を知ってか知らずか泣き出した娘と、
ただただ、茫然と立ち尽くしていた私。
かわいい盛りの娘を保育園に預け、
新谷酒造で経理をすることになった。
毎朝泣きじゃくる娘の声に、
胸が張り裂けそうな思いだった。
OL時代は営業畑で、
転職後もナースとして働いていた私は、
経理が全くわからない。
一代とんで孫が継いでいるから、
経理を教えてくれたのは80を過ぎた祖父。
年を取って忘れていることも多かった。
毎日がわけがわからないまま過ぎて行った。
酒蔵女人禁制の時代を生きた祖父とは、
ケンカすることも多かった。
のび夫も素人同然で始めた酒造り。
最初からうまく行くわけがない。
莫大なお金を投じてつくった冷蔵蔵と新しい設備。
それはほんの一部分で、100年以上も経つ蔵は雨漏りだらけ。
酒造りに使われる設備はみな高価なものばかりなのに、
突然起こる故障や不具合。
蔵の修繕費用や設備費に次々とお金が必要になった。
のび夫の給料は、ゼロになった。
息子が1歳の時、
私は再びナースとして働く事を決意した。
昼間はナース、夜間・休日は女将の兼業生活は、
凄まじく忙しかった。
仕事から帰ったら眠くてぐずる子供の声に焦りながら
子供用のご飯と大人用のご飯を作って、食べさせて、お風呂に入れて
山のような洗濯物を片付けて明日の準備して、
子供を寝かしつけてから再び仕事が始まる。。。
小さい子供は次々と病気にかかる。
だけどそんなことに理解のない人も世の中にはいるもので、
「また熱?お宅のお子さんは弱いんですね」
なんて嫌味を言われながら、
病院へ連れて行き、病児保育園に預けて出勤した。
息子が入院した時も、職場と病院を行ったり来たりした。
そんなに特別なことじゃない。
それなりの給料もらって、
育児しながら働くって、そういう覚悟がいる。
できることなら、ずぅ~~~~っと一緒にいてやりたい。
そう思わない母親がいるだろうか。
子供がかわいそう
ご主人がかわいそう
何度も言われて耳にタコができた。
もう限界だと思って何度も泣いた。
ただ1回だけ、実家の母が
もう帰って来るか?と私に言った。
私には、泣いて帰る場所があった。
のび夫と私を心配して、
とある社長が話を聞いてくれた。
これまで続いて来た会社を、
自分の代で終わりにすることはできない。
だけど、家族も守らないといけない。
いったいどっちが大事なのか。
孤独の淵に立たされていたのび夫が、
ただ一度、男泣きに泣いた夜。
のび夫には、
泣いて帰る場所なんて、どこにもなかったことを知った。
自分で決断した結婚。
自分で決断した出産。
自分で選んだ仕事。
自分で選んだ道。
全ての責任は、自分にある。
それは一番自分がよくわかっているけれど、
どうにもこうにも割り切れない気持ちがある。
割り切れない気持ちと格闘しながら、
あっという間に10年が過ぎた。
この秋、私は長かった兼業生活を卒業することに決めた。
愛すべき酒造りと、家族とずっと一緒にいたいから。
これを機に、
8年間続けて来た鬼嫁ブログを
一旦終了させて頂きます。
そして新たなスタートと共に、
【新・鬼嫁ブログ】を始めたいと思います。
パワーアップした鬼嫁ちゃんに、
また会いに来て下さったら嬉しいです♪
このくだらないブログを、
『いつも楽しみにしてるよ』って声かけて下さった方、
いつもポチポチして下さった方、
本当にありがとうございました。
エンディングテーマに選んだのは、
AKB48の【恋するフォーチュンクッキー♪】
↓↓↓未来は そ~んな悪くないよぉ~ Hey!Hey!Hey!「ぽち」↓↓↓
←ツキを呼ぶには笑顔見せること♪「ぽち」
そう思って見てみたら、2008年からだった。
息子が1歳、娘が3歳の時だ。
結婚して2年目に娘が生まれ、
朝も昼も夜もずっと娘と一緒に過ごし、毎日が楽しかった。
だけどそんな楽しい日々はわずか10ヶ月で終わった。
長年経理をしてくれていた事務員さんが、
突然退職された。
ご高齢だった杜氏さんも、
体調不良により、もう来れないと言われた。
それを機に、同じくご高齢だった蔵人さんたちも、
来られなくなった。
のび夫はひとりでも酒を造ると言い出して、
東京へ旅立った。
10ヶ月の娘とふたりで見送った、
あの日のことは絶対に忘れない。
新幹線が見えなくなっても、いつまでも帰れなかった。
大人の事情を知ってか知らずか泣き出した娘と、
ただただ、茫然と立ち尽くしていた私。
かわいい盛りの娘を保育園に預け、
新谷酒造で経理をすることになった。
毎朝泣きじゃくる娘の声に、
胸が張り裂けそうな思いだった。
OL時代は営業畑で、
転職後もナースとして働いていた私は、
経理が全くわからない。
一代とんで孫が継いでいるから、
経理を教えてくれたのは80を過ぎた祖父。
年を取って忘れていることも多かった。
毎日がわけがわからないまま過ぎて行った。
酒蔵女人禁制の時代を生きた祖父とは、
ケンカすることも多かった。
のび夫も素人同然で始めた酒造り。
最初からうまく行くわけがない。
莫大なお金を投じてつくった冷蔵蔵と新しい設備。
それはほんの一部分で、100年以上も経つ蔵は雨漏りだらけ。
酒造りに使われる設備はみな高価なものばかりなのに、
突然起こる故障や不具合。
蔵の修繕費用や設備費に次々とお金が必要になった。
のび夫の給料は、ゼロになった。
息子が1歳の時、
私は再びナースとして働く事を決意した。
昼間はナース、夜間・休日は女将の兼業生活は、
凄まじく忙しかった。
仕事から帰ったら眠くてぐずる子供の声に焦りながら
子供用のご飯と大人用のご飯を作って、食べさせて、お風呂に入れて
山のような洗濯物を片付けて明日の準備して、
子供を寝かしつけてから再び仕事が始まる。。。
小さい子供は次々と病気にかかる。
だけどそんなことに理解のない人も世の中にはいるもので、
「また熱?お宅のお子さんは弱いんですね」
なんて嫌味を言われながら、
病院へ連れて行き、病児保育園に預けて出勤した。
息子が入院した時も、職場と病院を行ったり来たりした。
そんなに特別なことじゃない。
それなりの給料もらって、
育児しながら働くって、そういう覚悟がいる。
できることなら、ずぅ~~~~っと一緒にいてやりたい。
そう思わない母親がいるだろうか。
子供がかわいそう
ご主人がかわいそう
何度も言われて耳にタコができた。
もう限界だと思って何度も泣いた。
ただ1回だけ、実家の母が
もう帰って来るか?と私に言った。
私には、泣いて帰る場所があった。
のび夫と私を心配して、
とある社長が話を聞いてくれた。
これまで続いて来た会社を、
自分の代で終わりにすることはできない。
だけど、家族も守らないといけない。
いったいどっちが大事なのか。
孤独の淵に立たされていたのび夫が、
ただ一度、男泣きに泣いた夜。
のび夫には、
泣いて帰る場所なんて、どこにもなかったことを知った。
自分で決断した結婚。
自分で決断した出産。
自分で選んだ仕事。
自分で選んだ道。
全ての責任は、自分にある。
それは一番自分がよくわかっているけれど、
どうにもこうにも割り切れない気持ちがある。
割り切れない気持ちと格闘しながら、
あっという間に10年が過ぎた。
この秋、私は長かった兼業生活を卒業することに決めた。
愛すべき酒造りと、家族とずっと一緒にいたいから。
これを機に、
8年間続けて来た鬼嫁ブログを
一旦終了させて頂きます。
そして新たなスタートと共に、
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パワーアップした鬼嫁ちゃんに、
また会いに来て下さったら嬉しいです♪
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by wakamusume
| 2015-09-07 00:02
| 仕事について
山奥にある、小さな小さな酒蔵で、日々秘かに繰り広げられている戦い。のび夫こと杜氏である夫と、鬼嫁こと女将である妻の、波乱万丈な日常をリアルに綴った日記です。
by wakamusume
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